2023/12/07

回避依存という特性をご存知ですか

回避依存という言葉を聞いたことがありますか。
いいなと思っている人がいるのに、なかなか深い仲になれない、距離が縮まったかなと思ったら冷たくされる、優しい人だと思ったのに親しくなったら怖く感じたなど、関係構築に不安を感じている方に知ってほしい情報です。
こんな特性もある、と知っておくと交際クラブで出会った相手と関係を築いていく際に役立つかもしれません。


■回避依存とは

回避依存は、避けるという意味の回避と頼るといった意味合いの依存という相反する言葉が一体になっています。
そのため、なんのことかわかりにくいかもしれません。
一つの精神的な状態を指しており、臨床心理学では回避性愛着スタイルや回避性愛着障害という症状のことを言います。
回避依存は簡単にいうと、深い人間関係を構築するのを回避することや怖がる傾向を持つ人です。
他人と仲良くなりたい気持ちがまったくないわけではないのですが、自分を知られたくない、距離を置きたいという相反する気持ちが共存していて、人との壁を作る傾向が見られます。
他人から見ると、人を近寄せない人、もっと親しくなりたいのに距離を感じてしまう人と言えるでしょう。
この回避依存には大きく4つのタイプがあります。
4つのタイプを見ていきましょう。

■独裁者タイプ

自分の思い通りにいかないと気が済まないタイプの人で、他人に対して命令口調になる人や身体的、精神的な暴力を加える人もいます。
他人の行動に常に監視の目を光らせ、相手が何かを始めようとすると、やめておけなどと命令します。
何かをするには、その人の許可が必要な状態で、自分の指示通り、自分の考え通りに他人が動かないと気が済みません。
恋人関係でも、職場の上司と部下の関係でも、常に正しいのは自分であり、相手は間違っていると思い込ませ、支配下に置こうとします。
相手に自分一人では価値のない、何もできない存在だと思わせるなど、精神的なコントロールをしてくるので注意が必要です。
支配された相手も、この人がいないと自分の価値が下がると思い込んでしまい、独裁者から逃れられなくなります。

■搾取者タイプ

搾取者タイプは相手にはいろいろ要求してくるのに、相手からの要求は一切飲まない人です。
何かを頼む時はとても優しく、その要求が叶えばとてもご機嫌です。
一方、拒否されると怒り狂うことや非常に不機嫌になります。
相手が要求を呑むまで執拗に責め続けるのも特徴です。
「言うことを聞いてくれないのは、私のことを本当は好きではないからだ。」、「愛していると言ってたのに嘘だったのね。」、「私に誠意があるのなら断らないはずだ。」などと、自分がいかに相手に不誠実に扱われているかを主張し、自分の不幸を嘆きつつ、相手を弱らせ、自分の要求を呑ませようとしてきます。
相手は自分の思うようになる存在と思っていて、搾取者だけが一方的に利益を得て、相手は失うことばかりです。

■ナルシストタイプ

ナルシストタイプは、自分はとにかく特別な存在で、自分に酔いしれています。
他人を下に見ており、人の気持ちを傷付けることも平気で言う傾向があります。
過保護に育った人が多く、恋人にも過剰な称賛を求めるなど、子どものようなわがままを言ってくるタイプです。
自分の話ばかりを一方的にしてきて、他人の話は聞きません。
褒めて機嫌を取っていれば良いですが、その人の価値観や好みから少しでも違うことが起こると、急に不機嫌になり冷たくなります。
少しでも批判されようものなら、その人を徹底的に攻撃してきて、怒りや興奮が抑えられなくなるので注意が必要です。

■脱走者タイプ

脱走者タイプは束縛を嫌い、自由を求める人です。
一人でいることを好み、他人が近づいてくくるほど、逃げ出したくなり、距離を取ろうとします。
束縛されたら一巻の終わりだという強迫観念を持っています。
実は、男性は多かれ少なかれ、誰もが少しはこの脱走者としての傾向を持ち合わせているので注意が必要です。
たとえば、仲良くなったので「付き合おう」と言ったら、「そんなつもりはない。」と距離を置かれることや好きだ、愛していると言われて交際してきたのに、「結婚しよう。」と告げたら、途端冷たくなるような人がいます。
相手のことが嫌いというより、束縛されたくない、自由でいたい気持ちが大きく働きます。

回避依存とは深い人間関係になることを回避する傾向がある人で、4つのタイプに分けられます。
独裁者タイプは自分の思い通りにいかないと気がすまない人で、相手を従属させようとします。
搾取者タイプは自分の要求はどんな手を使っても通そうとし、相手の要求にはまったく応じません。
ナルシストタイプは自分は特別な存在で、他人を卑下しています。
常に称賛を浴びていないと気がすまず、批判されることは許せないタイプです。
脱走者タイプは自由を求め、束縛を嫌うので、相手が近づいてくるほど、遠くに逃げ出そうとします。
交際クラブを利用している方でも思い当たる節がある方はいませんか？もしも関係がうまく築けない、何か不安定と感じたら、回避依存のいずれかのタイプに当てはまらないかチェックしてみましょう。


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