2022/11/15

既婚者とのデートはどこから不倫？

既婚者とのデートはどこから不倫なのか、これは長い間、正確な答えがない問題かもしれません。
交際クラブでのお遊びも、その人によって価値観や考え方が異なり、ある人が不倫だといっても、別の人は不倫ではないということもしばしばです。
感情論もありますし、実際の状況にもよりけりです。どのような場合に不倫とされるのか、検証していきましょう。



■スキンシップのない交流

スキンシップのない交流とは、たとえば、食事に行ったり、お茶をしたり、2人きりで歩いていたり、公園のベンチに座っていたり、メールや電話で話をするといった事柄です。
これらは、不倫と言えるでしょうか。
たとえば、2人だけで食事をしていたら不倫でしょうか。
よく週刊誌などの芸能記事では、2人で食事をしていただけで、熱愛だ、不倫だと騒がれることがあります。
ですが、一般的に見て既婚者の上司と部下が2人で、業後にお酒を飲みながら食事をすることはありますし、それだけでは不倫と断定することはできません。
ただし、パートナーの中には2人きりで食事をされるだけでも嫌がる人もいます。
また、週刊誌の記者のように、「あの2人、できているんじゃない。」など、食事をしているだけで噂する人やパートナーに告げ口をする人もいますので、気を付けましょう。
メールや電話をしているだけでは不倫とは言えませんが、その内容によっては、離婚裁判や慰謝料請求の際に、不倫していた証拠として提出されるおそれがあります。
特に履歴が残りやすいメールやSNSでは、「好き」や「愛している」、「会いたい」、「配偶者とは離婚する」などと書かないほうがいいでしょう。

■スキンシップのある交流

スキンシップのある交流とは、なんらかの体の接触があるケースです。
たとえば、手をつないで歩いていたら、通常は交際していると思われます。
仕事上のパートナーや上司と部下、何の関係もない大人の男女が手をつないで歩くことはしないからです。
もっとも、これだけでは一線を越えたとまでは言えず、配偶者の気持ちとして不倫と思われることやはたから見てヤバい関係と思われる程度です。
ハグをするのは、手をつなぐよりマズいように思えますが、実は一瞬の出来事なのでそうでもありません。
外国人との挨拶をはじめ、何か嬉しいことがあった時やショッキングなことがあった時、男女問わず、立場を問わず、抱き合うことはあり得ます。
酔っぱらった勢いで抱きつく人も多いので、瞬間的にハグをしても不倫とは言えないでしょう。
キスをするのはどうでしょうか。
お互いが求め合ってのディープキスを誰かに見られたなら別ですが、ちょっとしたキスなら、これも酔った勢いでする人もいるので、すぐに不倫とは断定しきれません。

■肉体関係を持つ

肉体関係を持つことは、通常、不倫と呼ばれるレベルです。
離婚訴訟や不倫相手への慰謝料請求などで、不貞行為とされるのは、この肉体関係を持つことを指すためです。
配偶者に現場に踏み込まれて、2人が関係を持っているのを見られてしまった場合には、まさに不倫と断定せざるを得ません。
もっとも、なかなか現場に踏み入れることは難しいため、よくあるのは、探偵会社などに頼んで、2人だけでラブホテルに出入りする姿や相手の部屋を出入りする姿などを撮影してもらい、証拠としています。
ただし、これも完全なる不倫デートとは言えないこともあります。
裁判上では肉体関係を持つことは不倫の確たる証拠の一つになりますが、セフレであり、感情はなかったと主張する方もいるからです。
配偶者の側でも、感情がなければ、肉体関係を持っても許すといった考え方をする人も少なくありません。
お酒の勢いで、風俗の利用なら別に気にしないという方もいるので、法律上の問題と感情論に齟齬が出る点が難しいところです。

■感情と行動

どこからが不倫デートかは、確かにその2人の感情の問題でもあります。
一方的な片思いなら不倫とは言えないでしょうし、お互いが好きであると打ち明け合ったうえで、食事をするなどスキンシップのないデートをすれば、それは不倫の一端を担う行為です。
こうした行為が積み重なり、やがてマズいかもというタガが外れて、ホテルに足を運んでしまい、肉体関係を持つという一線を越えてしまいます。
また、こうした行為も誰にも見つかることがなければ、大きな問題は起こりません。
さらに、配偶者などに知られない間に別れてしまえば、何事もなかったのと同じです。
本気にならないこと、本気になっても肉体関係を持たない分には、不倫デートとは言えないでしょう。




どこからが不倫デートかは、人によって価値観や考え方が異なるため、正確な回答は出ません。ただ、離婚裁判や不倫相手への慰謝料など法的にいう不貞行為は、肉体関係を持つことです。
もっとも、食事をしただけでも嫌がる配偶者や不倫だと騒ぐ第三者もいます。一方で、肉体関係を持っても、本気でなければいいという人もいます。
要するに、交際クラブでの割り切ったお付き合いでも、バレないように慎重な行動が欠かせません。



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